【後編】西国27番札所圓教寺と下山
昼食を終え、12時50分頃に書寫山ロープウェイの山麓駅へ到着しました。
まず驚いたのは、ロープウェイの駐車場がガラガラだったことです😊
「西の比叡山」とも呼ばれる名刹なので混雑を覚悟していましたが、真夏のこの時期、しかも平日の昼過ぎということもあってか、とても空いていました。駐車場探しのストレスが全くないのも、タクシーツアーのありがたいポイントです。

13時00分発のロープウェイに乗り込みます。
車内は冷房が効いており、外の酷暑が嘘のように快適です。

ゆっくりと動き出したロープウェイからは、姫路の街並みや、遠く播磨灘(はりまなだ)の絶景が一望できます。約4分間の空中散歩。高度が上がるにつれて、窓から見える景色が緑一色に変わり、これから向かう霊場への期待が高まります。


13時04分、山頂駅に到着。
駅に降り立つと、ふわりと山の冷気が体を包みます。麓(ふもと)とは明らかに違う涼しさに、真夏の参拝への不安が少し和らぎました。ここから、いよいよ圓教寺の広大な境内へと足を踏み入れます。
山上駅から摩尼殿へ。マイクロバスで体力温存
13時04分にロープウェイ山頂駅へ到着。
駅前には、これから向かう圓教寺の広大な境内図が掲げられており、そのスケールの大きさに圧倒されます。改めて、この広大な霊場を限られた時間でお参りすることへの身が引き締まる思いです。

山上駅から本堂である摩尼殿(まにでん)までは、徒歩で約20分ほど。参道には三十三所の観音像が安置されており、本来ならゆっくりとお参りしながら歩きたいところですが、この日は酷暑。ここでの無理は禁物です。
バスに乗るには、受付(志納所)で「特別志納金(大人1300円・ロープウェイ料金とは別)」を納め、バスチケットを受け取ります。※MKタクシーツアーではバス代の特別志納金・ロープウェイ代はツアー料金に含まれています。
青空の下、参道の入り口に立つ「一隅を照らす(いちぐうをてらす)」の石碑を横目に、マイクロバスへ。



バスは、木々に囲まれた参道をスムーズに進みます。窓の外を流れる緑を眺めながら、午前中の一乗寺での疲れを癒やし、これから向かう摩尼殿での読経に向けて心を整えることができました。徒歩だと登り坂も続くこの道のりを、涼しく快適に移動できるのは、真夏の参拝において何よりのありがたさです。
約5分間の乗車で、摩尼殿のふもとに到着。バスを降りると、そこには緑の木々の中に静かに佇む、荘厳な摩尼殿の姿が私たちを迎えてくれました。
舞台造りの摩尼殿。崖に立つ荘厳な大堂
マイクロバスを降りると、目の前には崖に張り付くように建てられた摩尼殿(まにでん)の姿が。

京都の清水寺と同じ懸造り(かけづくり)という工法で建てられたこの大堂は、近くで見るとその迫力と歴史の重みに圧倒されます。
13時30分、摩尼殿にて納経(開経偈、懺悔文、佛説摩訶般若波羅蜜多心経、延命十句観音経、回向文)を行い、御朱印を拝受しました。堂内は外の暑さが嘘のように涼しく、荘厳な空気の中で心を込めて祈りを捧げることができました。



三之堂と奥之院。歴史と静寂の空間
摩尼殿での参拝を終え、ここからは少し山道を登って境内の奥へと進みます。

酷暑の中の山道は体力を使いますが、木々に囲まれた参道は夏の静寂に包まれており、不思議と足取りは軽かったです。


たどり着いたのは、大講堂・食堂(じきどう)・常行堂が「コの字型」に並ぶ三之堂(みのどう)。

この広場は夏の日差しを受けてからりとした明るさに満ちており、まるで映画のワンシーンのような美しい光景でした(実際に映画『ラスト サムライ』のロケ地にもなっています)。
ここからさらに2、3分歩き、圓教寺の最も奥にある奥之院(おくのいん)へ。


そこには開祖・性空上人(しょうくうしょうにん)をお祀りする開山堂が静かに佇んでいました。三之堂の明るさとは一変し、ここは厳かで神秘的な空気に包まれており、空気が澄んでいるように感じました。
近くにある展望台からは、遠く瀬戸内海(播磨灘)までしっかりと見渡すことができました。
山寺の静寂と、目の前に広がる青い海。この景色を眺められただけでも、この酷暑の中、ここまで登ってきた甲斐があったと感じました。

下山とお土産。そして帰路へ
14時15分のバスにて摩尼殿から下山し、14時30分のロープウェイに乗り込みます。
短い時間でしたが、圓教寺の深い歴史と荘厳な空気に触れ、とても充実した参拝となりました。
麓に到着し、駐車場近くの和菓子屋さんへ。「お城やき」を購入しました。



14時50分、予定より少し早く駐車場を出発し、京都駅までの帰路につきました。宝塚サービスエリアでの小休憩を挟みながら、タクシーの快適さにうつらうつらと眠りながら帰りました。
酷暑の巡礼、ゆっくりと参れて良い一日に
最高気温40度に迫ろうかという酷暑の中での巡礼でしたが、山寺ならではの涼や夏の静寂を感じながら、ゆっくりとお寺を参ることができた、とても良い一日となりました。
今回のツアー参加にあたり、私は愛犬(わんこ)を昨日から1泊2日で預けています。お迎えの時間は18時まで。京都駅到着から向かうとギリギリの時間ですが、今回のタクシーツアーは予定より早く進行したおかげで、もう1泊させずに迎えに行くことができそうです。ギリギリですが、お家で愛犬に会える安心感も、この旅の締めくくりとして素晴らしいお土産となりました。

真夏の巡礼、タクシーツアーという選択のおかげで、体力に不安のある私でも、無理なく、そして心豊かに過ごすことができました。この体験が、これから夏の巡礼を考えている誰かの背中を押すきっかけになれば幸いです。

